立型マシニングセンタ 主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

定期的にお客様社内のマシニングセンタの振れ精度とクランプ力を検査させていただいている会社様にて、優先度や求められる精度が厳しくない加工物を加工していたマシニングセンタでしたが、今回の定期検査で振れ精度・テーパアタリが悪い為、テーパ研磨することとなりました。事前の検査段階で主軸ベアリングやクランプ力には問題ない事は確認済みでしたがテーパのアタリが20%程度でありテーパ研磨(セルフ研磨)後のクランプ力低下を懸念しておられました。

ご依頼に対する対応

主軸テーパの研磨量を極力少なくすることで、クランプ力をあまり低下させず、振れ精度とアタリがある程度まで改善するようにした

研磨前テーパ
研磨後テーパ

セルフ研磨を実施した結果

研磨前300mmツール長で0.1mm振れ、テーパのアタリ20%程度でしたが、研磨後300mmテストバーにて0.01mmの振れ、アタリも打痕などを取り切れない傷を除いて95%テーパ全面アタリとなりました。またテーパ研磨量が少なかったため、懸念したクランプ力低下も殆どありませんでした。