OKUMA 門型 MCV-A 主軸テーパ・セルフ研磨
ご依頼の際の状況
過去にテーパ修理を実施したことがなく、加工にも特に問題がなく使用していたが
最近加工時に、加工面にビビリなどが発生するようになり
主軸テーパに問題がある可能性に気づかれ、メーカー修理などを費用面や納期面など検討された結果
出張テーパ研磨の修理を依頼された。
ご依頼に対する対応
研磨前に主軸テーパとお客様のBT工具を見せていただき
主軸テーパと工具が(主軸の小径側)30%程度のみしか密着しておらず
工具の振れが大きく発生していることが分かった。
過去にクランプ力(工具把握力)の調整や測定などもされたことがなく、セルフ研磨によって研磨後のクランプ力低下を懸念されていたため、
研磨中にクランプ力を都度確認し、クランプ力が落ちすぎていないか確認しながらのセルフ研磨を実施いたしました。
研磨時の状況や研磨後の結果
研磨後の振れ精度は、BTテストバーにて8μ/300mm
振れに関係のあまりない凹みキズ(研磨後テーパ写真・口元キー左側や右側の打痕残り)までは研磨することなく
今後の修理の可能性を残した上で、お客様の要望範囲内の振れ精度に収めて作業完了となりました。