TOSHIBA製 横型マシニングセンタBMC-800 主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

セルフ研磨の実施は初めての機械ですが

過去に何度もメーカー等で精度調整を実施してきたが、中々調整がうまくいかず加工精度が出ない。

今回主軸テーパーにも問題が発生し始め、主軸テーパ・セルフ研磨で少しでも加工精度が改善すればとの思いでご依頼をされたそうです。

ご依頼に対する対応

主軸テーパ以外の精度の問題はセルフ研磨では改善しないことを事前にお伝えさせていただいた上で、

弊社で実施するセルフ研磨(+使用する研磨機)では機械全体の精度(XYZ軸の問題)は依存せず、

主軸テーパの問題・不具合を改善できることを事前にお話しさせていただきました。

研磨前のテーパ

研磨後のテーパ

研磨時の状況やお客様の要望

研磨前の主軸テーパのアタリは40%程度と低い状態でした。

また、セルフ研磨の途中確認時に(研磨後のテーパと同じように)主軸テーパのアタリは95%以上とほぼ問題がなくなりました。

その段階で主軸の振れも平均10μ/300mmでしたが、テーパ内の主軸キー傍に、ごくわずかな凹みキズが残っておりました。
状況をお客様にお見せし、主軸の振れ精度少しでも良くしたいという要望が

ごくわずかな凹みキズを研磨で取り除いても振れ精度がほぼ変わらないかもしれない旨を伝えた上で仕上げ研磨を行いました。

結果、凹みキズは完全になくなりましたが、振れ精度は平均10μ/300mmから変化なく、

主軸テーパの研磨ではこれ以上の精度改善は見込めない事をお伝えし作業完了とさせていただきました。

また、セルフ研磨作業途中で気づいた機械全体の精度やXYZ軸動きの問題についてもお客様にお伝えいたしました。

弊社では、お客様に現状や状況・懸念を隠さずお伝え・相談し、ご要望にも極力添えるよう努力しております。