三菱製 門型マシニングセンタMVR40 主軸・セルフ研磨
ご依頼の際の状況
以前、衝突による主軸テーパの傷を テーパ研磨 ・セルフ研磨にて修正したお客様です
今回は衝突事故発生とは別のMVRにて、加工精度不良が発生しており、メーカー様による機械全体の精度調整と共に主軸テーパもセルフ研磨して
加工精度不良の原因調査・改善をしたいとのご依頼でした。
ご依頼に対する対応
今回は研磨前の振れ精度が悪くないので、若干振れ(加工)に影響のありそうな凹みキズを少し研磨する程度で
主軸テーパと端面の焼入層を残し、今後の研磨シロを残したいとのご要望でした。
研磨時の状況や研磨後の結果
研磨前の振れ精度はBTテストバーにて12μ/300ｍｍでしたが、
テーパ研磨後の振れ精度は、BTテストバーにて10μ以下/300ｍｍとなりました。
その後、主軸端面をBBTの規格に合わせて研磨し、BBTテストバーにて7μ/300mmとなりました。
元々のテーパ自体も殆ど痛みがなかったため、テーパ研磨量もテーパ片肉10μ程度にて作業完了いたしました。
加工時に精度が出ない際の原因には、主軸テーパの問題・工具クランプから機械全体の精度まで複雑に絡んだ要因となってこともあります。
特に主軸テーパの問題が要因の大部分であるケースが多いですが、今回のように振れ精度が悪くない(主軸テーパの問題があまりない)場合は
各要因を順々に潰していくしかない点が修理や精度調整の難しい点かもしれません。
弊社では、主軸テーパ・セルフ研磨のみ作業可能なため、メーカー様や機械全体の精度調整される業者様とタイアップし
スケジュール調整しながらテーパ研磨を実施しております。
