特急依頼 日立精機 HG630(BT50) 主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

作業中工具が外れ、主軸テーパ内に工具ホルダーが溶着してしまった。

そのままでは工具がつけれない為、溶着をリューター等で軽く削ってみたが、テーパアタリと振れが改善せず

すぐにテーパ研磨が可能そうな業者を探し、弊社に問い合わせをされたとの事でした。

研磨前後の状態やご要望

研磨前テーパでは、今回テーパをお客様で削られたこともあり

工具との密着(研磨前写真のオレンジ色の点)がほぼなくなっていました。

また、 これまでの経年の痛みとによってテーパ口元(大径側)がかなりダレており

テーパ研磨である程度までアタリ(密着)を改善させてほしいとのご要望でした。

研磨前のテーパ
研磨後のテーパ

研磨時の状況・結果

振れは研磨前100μ/300mm、研磨後5μ/300mmとなり非常によくなりました。

また、テーパ奥(小径)から5mmおよびテーパ口元(大径)キー下が取り切れない凹みキズ以外は

振れに関係ない凹みキズを除いてテーパアタリ(密着)もかなり改善しました。

これ以上アタリを増やすよう研磨しても振れ精度はほぼ変化しないこと、かなり多くテーパを研磨しないといけないことをお伝えし

今後の研磨シロも考えた上でお客様ご納得され作業完了となりました。

匠製作所では作業スケジュールに空きがありましたら、依頼受付の翌日出張修理など特急依頼も受けております。

また主軸テーパ研磨(セルフ研磨)をご依頼いただいた以上、出来る最善の手段で可能な限り精度改善やお客様の要望に沿えるよう努力しております。