MAZAK AJV60/80(BT50) 主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

年々加工精度が落ちてきてしまい精度物加工ができなくなってしまったとのことです。

主軸テーパの問題を解決し、精度物加工ができるようにしたいと主軸テーパ研磨をご依頼されました。

研磨時の状態やご要望

研磨前のテーパを確認するとテーパの中央~口元(大径)にかけて錆などがみられ工具との密着度がかなり低い状態でした。

また、テーパ内径をピックテスターで測ると15μ程度楕円になっていることも分かりました。

研磨中の写真からも主軸テーパがかなり酷く楕円になっていることが分かります。

振れ精度をセルフ研磨・テーパ研磨にてJIS規格程度には改善したい(20μ/300mm以下の精度をご希望)とのご要望でした。

研磨前のテーパ
研磨後(テーパ内オレンジ色は光明丹)
研磨中のテーパ(赤マーカー部分が大きく楕円)

研磨後の状況・結果

研磨前の振れ精度70μ/300mmから、研磨後10μ/300mmと改善いたしました。 また研磨後のアタリ95%(工具密着度)でした。

長年マシニングセンタを使われているうちに、工具交換ATCなどで主軸テーパが徐々にすり減ってしまい酷く楕円なり、工具がそのすり減った部分にのみ斜めに密着していた状態だと思われます。

長年丁寧・綺麗に使用されていても主軸テーパが工具交換などですり減ってしまう状態になります、その際も主軸テーパ研磨・セルフ研磨で精度改善が望めます。