新日本工機(SNK) RB-210M(BT50) 主軸テーパ研磨・セルフ研磨
ご依頼の際の状況
数年前に主軸テーパ研磨・セルフ研磨を実施し以降使用されていたが、
またテーパ内が錆びてしまい振れがかなり発生してしまったため、精度改善としてセルフ研磨をご依頼されました。
研磨時の状態やご要望
研磨前のテーパを確認するとテーパのほぼ全体にかけて錆などがみられ工具との密着度がかなり低い状態でした。
過去にセルフ研磨を実施している為、極力クランプ力(工具把握力)を落とさず今後のセルフ研磨の為に取り代を残してほしいとのご要望でした。
研磨後の状況・結果
研磨前の振れ精度200μ/300mm程度から、研磨後15μ/300mmと改善いたしました。 また研磨後の研磨可能部分にてアタリ95%(工具密着度)でした。
クランプ力は20.6kN→19.0kNと(テーパ口元に取り切れない凹み傷がかなり残っていますが)あまり低下しない段階でのテーパ研磨終了といたしました。
折角費用をかけて修理・改善された主軸ですので少しでも長く使用していただけるよう
お客様のマシニングセンタ使用状況を拝見し、数年で主軸テーパが錆びてしまった原因を考えられる範囲でお伝えいたしました。
また、これまで同様に使用され主軸テーパが錆びてしまう可能性も考え、今後のテーパ研磨の余地を残している旨もお知らせいたしました。
匠製作所では、マシニングセンタ主軸に関係する範囲の掃除・保全についてもテーパ研磨・セルフ研磨後にお話しさせていただいております。