OKUMA MC-4VB(BT50) 主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

2パレットの機械側面で段取りパレットが待機する珍しいタイプの立型マシニングセンタでした。

加工中に段取り側で次の加工物準備ができるためメンテナンスなどで機械を止めることなく今まで加工され続けていらっしゃいました。

あまり精度物を加工するマシニングセンタではなかったが、長年の痛みが気になってきたため主軸テーパ研磨をご依頼されました。

研磨時の状態やご要望

研磨前のテーパを確認する全面に錆などがみられ工具との密着度がかなり低い状態でした。

振れ精度をセルフ研磨にて出来る範囲で改善したいとのご要望でした。

研磨前のテーパ
研磨後のテーパ(テーパ内オレンジ色は光明丹)

研磨後の状況・結果

研磨前の振れ精度140μ/300mmから、研磨後平均15μ/300mmと改善いたしました。 また研磨後のアタリ95%(工具密着度)でした。

限界まで精度を求めず、クランプ力も研磨前から後で10%程度低下に収まる範囲で作業完了といたしました。

長年使われ愛着や使用者の慣れもあるマシニングセンタです、これからも長く使っていただけるようお客様のご要望に沿えるようなセルフ研磨調整をさせていただきました。