三菱 M-VR(BBT50)アタッチメント主軸のテーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

加工スケジュールが詰まっている中、ボーリング加工中などで加工面にビビリが発生し、特急セルフ研磨でビビリ改善を要望され依頼となりました。

研磨時の状態やお客様の要望

加工スケジュールがかなり詰まっている為に研磨後すぐに加工をされたい、その為クランプ力(工具把握力)を極力落とさず振れ精度をある程度まで改善したいとのご要望でした。

研磨前のテーパ
端面研磨後(テーパ部と端面部の赤色は光明丹によるアタリ確認)
研磨後のテーパ(テーパ部の赤色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前の振れ100μ/300mm(アタリ40%)程度に対して、研磨後 BTにて平均15μ/300mm(アタリ90%) BBTにて5μ/300mmまで振れ精度が改善いたしました。

テーパ口元(大径側)キー上1/2周に、重量工具等によるダレ凹みと思われる大きな凹み傷が残りました。

この凹み傷は研磨で取り切れる傷ではなく、クランプ力の大きな低下も考えられることからこの時点で作業完了となりました。

BBT二面拘束としてもテーパ口元(凹み傷以外)と端面部にアタリがある為、BBTの振れとアタリにも問題ない状態となりました。

BBTのセルフ研磨では端面部の研磨シロ(焼入層)が早くなくなりやすいため、匠製作所では研磨量を必ず報告書として残し、お客様に提出しております。