倉敷機械(KURAKI) KBT10(BT50) アタリがほぼない主軸のスピンドルテーパ・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

振れとアタリ(工具密着度)が酷く悪化して、主軸テーパ・セルフ研磨での改善をご依頼されました。
過去に別業者でセルフ研磨を何度か実施された事があるが報告書などが一切ない過去研磨量が不明な状況でした。

研磨時の状態やお客様の要望

アタリ(工具密着度)がほぼない状態で、テーパ内全体にキリコを噛んだ擦り傷がありました。
過去に別業者がどの程度・何度研磨したかもわからない状況のため、振れ精度とアタリはある程度にしてテーパ研磨量を最小限に(極力クランプ力が減らない) にしてほしいとのご要望でした。

研磨前のテーパ(テーパ全体に擦った跡)
研磨後のテーパ(テーパ内のオレンジ色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前の振れ60μ/300mm程度・アタリ10%に対して、研磨後15μ/300mm・アタリ95%まで改善いたしました。
研磨後のテーパ口元とテーパ全体に凹みキズが多数残っていますが、追い込んで研磨することよりも
クランプ力が低下しないことを優先し作業完了となりました。


匠製作所では無理な主軸テーパ研磨(スピンドル研磨)をせず、お客様のご要望に添えるような研磨を実施しております。