日立精機 VK55II(BT50) 主軸スピンドルテーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

加工中に中々精度がでなくなり、色々な精度を確認したところ消去法でテーパの原因ではないかとなり
主軸テーパ・セルフ研磨での振れ精度・アタリの改善を依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

研磨前のテーパ口元(大径)と中央に若干のヘコミ傷があり、アタリ(工具密着)は80%程度ある状態でした。
但しそのヘコミ傷の周辺部のアタリがかなり強く(膨らみ傷)なっており、その膨らみ部分が原因で振れが発生していると思われました。

研磨前テーパ
研磨後テーパ

研磨結果など

研磨前BT振れ 60μ/300mm アタリ80%程度でしたが、研磨後BT振れ 5μ/300mm アタリ95%に改善いたしました。
研磨後テーパで一部取り切れないヘコミ傷が残りましたが均一にアタリで振れに影響がないため
無理な研磨をせず作業完了となりました。

匠製作所では、主軸テーパで発生する振れの原因をお伝えした上で研磨作業を行っております。