森精機 MH-63(BT50) 主軸スピンドルテーパ研磨・セルフ研磨
ご依頼の際の状況
工具と加工物が衝突し、衝撃で工具が抜け落ち、主軸テーパに傷ができてしまったとの一報でした。
加工が詰まっているため、最短での主軸テーパ研磨・セルフ研磨をご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望
訪問した際には既にお客様がリュータ等でテーパの傷を取って精度が改善しないか試した後の状態でした。
特にテーパ口元(大径)側を大きく逃がすように擦られていました。
テーパ全面を擦られているため、振れ精度が規格値まで戻せない可能性がある旨をご理解いただいた上での作業となりました。


研磨結果など
研磨前振れ 不明/300mm、研磨後振れ 15~20μ/300mm アタリ95%となりました。
研磨時にお客様が擦られた口元側にも一部飛び出た傷が残っていました。
研磨後、テーパ口元側の大きく逃がした部分が一部研磨しきれませんでしたが
クランプ力側にも若干の懸念があったため、更に研磨で追い込むかご相談いたしました。
結果、加工精度には問題がないとお客様がご納得された上で作業完了いたしました。
リュータなど手動で飛び出た傷を削られても、実際には若干飛び出た傷は残っているケースが多く、
最初からテーパを無理に弄らず、テーパ研磨の専門に任せたほうが総合的に良いことをお伝えいたしました。