テーパと端面がサビや凹みで酷く密着度が落ちているOKUMA MB-56VA主軸テーパ研磨(BBT40)

ご依頼の際の状況

テーパ内が酷く錆びつき工具との密着度が低くなり、振れが大きくなったため
主軸テーパ・セルフ研磨をご希望・ご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

依頼当初は、BT工具のみしか使われていないので、テーパのみ(BTとして)研磨して調整してほしいとのご要望でした。
また、クランプ力を極力落としたくないため最小限の研磨で振れを出来る範囲で改善されたいとのことでした。
作業時に主軸端面部が大きく凹んでいたため、使用工具にBBT工具が混ざっていないか再確認していただき、
BBT工具を使われていたため、相談の上BBT用にテーパと端面の研磨へと変更となりました。

研磨前のテーパ
端面研磨後のBBT検査(端面部を光明丹によりアタリ確認)
研磨後のBT検査(テーパ部オレンジ色は光明丹)

研磨結果など

研磨前の振れ不明、研磨後 BTにて10μ以下/300mm BBTにて10μ/200mmで作業完了となりました。

匠製作所では、作業前も主軸テーパの状態を確認し、お客様が主軸テーパの仕様を間違えられてないかなども説明させていただきております。
また、弊社HPの一般知識部分でBTとBBT(別名NBT、二面拘束等)の違いについても分かる範囲で説明しております。