三菱 M-F60B(BT50)主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

メーカーでの定期検査で振れとアタリ(工具密着度)が規格内から大きくはずれており、主軸テーパ・セルフ研磨での改善をご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

テーパ内には錆や擦り傷が酷く、主軸テーパと工具のアタリがほぼない状態でした。
クランプ力調整は計画されていないとの事で、極力クランプ力を残し、振れをある程度改善されたいとのご要望でした。

研磨前のテーパ(テーパ全体に錆びや擦り傷)
研磨後のテーパ(テーパ内のオレンジ色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前の振れ130μ/300mm程度に対して、研磨後20μ以下/300mmまで振れ精度が改善いたしました。
研磨後の主軸テーパは全体がオレンジ色(光明丹)がつき、工具との密着度(アタリ)も90%と改善いたしました。

アタリをもう少し調整し研磨すれば振れがまだ改善する可能性がある事とクランプ力の低下量をお伝えしたところ
お客様も振れ精度に満足され作業完了となりました。

匠製作所では、極力ご要望に沿えるよう研磨調整をしながらも、無理なテーパ研磨は極力行わないような作業を行っております。