三菱 MVR35(BBT50) 主軸テーパ及び端面研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

加工精度が悪くなり、原因を探したところ主軸テーパの状態が悪いことが判明したそうです。
主軸テーパ・セルフ研磨での振れ精度・アタリの改善を依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

主軸テーパ口元(大径)側が錆びて工具とのアタリ(密着)がない状態でした。
BTとして振れを抑えるためにテーパ研磨を行うと端面研磨量が増え、テーパと端面の焼入層が早くなくなる事をご説明いたしました。
お客様はBBT(二面拘束)工具をよく使われているとのことで
テーパの傷が若干残っても端面部の焼入層を残されたいとのご要望を伺い作業開始いたしました。

テーパ研磨前
テーパ研磨後(テーパ内のオレンジ色はアタリ確認)
端面研磨

研磨結果など

研磨前BT振れ 40μ/300mm アタリ60%程度、 研磨後BT振れ 10μ以下/300mm アタリ95%となりました。
端面研磨後、BBT振れ 5μ/300mm、テーパ口元と端面にアタリがあり二面拘束として機能していることを確認いたしました。
テーパ側に若干研磨しきれないヘコミ傷が残りましたが、無理に研磨せず、BBTとして振れを良くし今後の研磨シロも残しました。

匠製作所では、お客様のご要望に極力沿った研磨作業を行っております。