三菱 MVR35(BBT50)主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

メーカー定期点検時に振れ精度が規定値オーバーとなり、セルフ研磨での改善依頼となりました。

研磨時の状態やお客様の要望

過去に別業者でセルフ研磨を実施したことがあるが、その際の研磨量など記載されている報告書がないため、極力研磨量を少なめにしてほしいとのご要望でした。

また、振れ精度としてはメーカー規定値内に収めてほしいとのご要望でした。

研磨前のテーパ
端面研磨後(テーパ部と端面部の赤色は光明丹によるアタリ確認)
研磨後のテーパ(テーパ部の赤色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前の振れ20μ/300mm程度に対して、研磨後 BTにて5μ/300mm BBTにて5μ/300mmまで振れ精度が改善いたしました。

BBT主軸(テーパも端面も研磨されている場合やBT主軸でも端面研磨した場合)では、過去研磨量が報告書などで残されていないとどの程度の研磨量だったか後で予想することができません。

今回は、過去に研磨した際に同時実施されたメーカー調整データから推測する事となりましたが、推測値と今回の研磨量をお客様にお伝えいたしました。

匠製作所では、セルフ研磨で実施した研磨量を必ず報告書として残し、お客様にもお渡しするようにしております。

研磨量は、そのマシニングセンタの主軸テーパと端面の焼入層残り量(あと何回セルフ研磨できそうか)にも影響する大事なデータですので社内管理も徹底しております。