三菱MAF 大型横MC 工具密着度(アタリ)減少テーパのセルフ研磨
ご依頼の際の状況
メーカー様での定期検査にて、主軸テーパと工具との密着度(アタリ)が少ないことが判明し
加工・精度不良を含めた事故が発生する前に事前予防としてのセルフ研磨・主軸テーパ研磨でした。
研磨時の状態やご要望
メーカー様の工事(セルフ研磨後の調整)で今回はクランプ力(工具把握力)調整が含まれていないとの事でした。
主軸テーパ研磨によるクランプ力低下を最小限にし、アタリ(工具密着度)メーカー規定値まで改善してほしいとのご要望でした。
大型MCでは使用される工具もかなり重量がある為か、研磨前テーパではテーパ口元(大径側)が大きく凹み(ダレ)が発生している状態でした。
研磨後の状況・結果
研磨前後のアタリ(工具密着度)や振れ精度は、研磨前60%・20μ/300mm → 研磨後95%・7μ/300mmとなりました。
研磨後のテーパ口元(大径側)に凹みキズ(研磨後写真のテーパ内左右の黒スジ)が残りました。
この凹みキズは振れ精度にはあまり影響がない点と、もう少し研磨すると見栄えも改善しますが、
テーパ研磨をするほどテーパ内側の焼入層が減ってしまう事や、研磨量は最小限にとの要望よりこの時点で研磨完了となりました。
匠製作所ではお客様の要望に沿えるようテーパ研磨・セルフ研磨を実施するよう努力しております。