他業者に修理を断られた主軸スピンドルテーパ研磨・セルフ研磨OKUMA MB-66VA(BBT40)

ご依頼の際の状況

加工中にプログラムミスで工具がぶつかり抜け落ち、主軸テーパ内を傷つけてしまったとのことでした。
特急での主軸テーパ・セルフ研磨をご希望・ご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

傷のついたテーパを拝見したところ、(傷のない部分の)テーパ及び端面が研磨されていた為確認すると
直近で別業者様にセルフ研磨を依頼されたとのことでした(その業者様は再研磨を断られたそうです)。
別業者様の作業報告書では、作業時に焼入層がなくなる以上にテーパと端面を研磨されていました(お客様へは相談なども一切無かったとのこと)。
お客様へ現在の状況やテーパ・端面の焼入層の問題を詳しく説明した上で
メーカーの主軸交換までのつなぎとして、加工ができるようにセルフ研磨作業させていただきました。

研磨前のテーパ
端面研磨後のBBT検査(端面部を光明丹によりアタリ確認)
研磨後のBT検査(テーパ部オレンジ色は光明丹)

研磨結果など

研磨前の振れ40μ/200mm程度に対して、研磨後 BTにて5μ以下/200mm BBTにて5μ以下/200mmとなりました。

端面部の焼入層がすでに無いと思われるため、最小限の研磨にて作業完了となりました。

匠製作所では、作業中なども現状の説明や懸念点などをお伝えし相談の上作業を行っております。
お客様が普段修理をご依頼される業者様が、丁寧に懸念などを伝えた上で修理作業されているか、
報告時にも今後の問題・注意点を説明されているか、今一度確認されご依頼されることをおすすめいたします。