新日本工機 門型マシニングセンタRB-2M 主軸テーパ研磨・セルフ研磨
ご依頼の際の状況
振れ精度がかなり悪くなり、またテーパアタリがかなり悪いことから主軸テーパ研磨・セルフ研磨をご依頼されました。
研磨前の状況やお客様のご要望など
あまり精度の重要な加工をされていない事と重切削をされており、クランプ力(工具把握力)をなるべく低下させたくないとのご要望でした。
研磨前のテーパを確認したところ、テーパ全体が赤茶色に錆びており、工具と主軸テーパがほぼ密着していない状況(アタリ5%程度)がわかりました。
これにより主軸テーパの角度が大きく変わっているので、かなり大きくテーパ研磨をする必要があることをお伝えし
かなりのクランプ力低下が懸念されたため、セルフ研磨の都度都度にクランプ力確認とお客様への相談をすることといたしました。
研磨時の状況や研磨後の結果
テーパ研磨前の振れ精度は100μ以上/300mm、研磨後は20μ/300mmとなりました。
テーパ口元のキーそばにまだ楕円の凹みキズが残っておりましたが、テーパ片肉60μ研磨と通常の3倍程度研磨をし
これ以上のテーパ研磨ではクランプ力の低下も考えられるため、ある程度の振れ精度でしたが作業終了いたしました。
幸いにもクランプ力は研磨前からほぼ低下することなく、アタリ95%とお客様のご要望にも添える形となりました。
匠製作所ではテーパ研磨時に今後研磨を進めた場合の考えられる懸念をお伝えし、作業を実施しております。