新日本工機 RB-3V(BT50) 主軸スピンドルテーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

無人作業の加工中に工具が抜け落ち、主軸テーパを工具が傷つけてしまったとのこと
また若干テーパをお客様で擦ってみたところ振れがあまり改善することがなく
弊社に特急の主軸テーパ・セルフ研磨をお問い合わせ・ご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

研磨前の主軸テーパを確認したところ、アタリ(工具密着度)がかなり少なく
また過去にメーカー修理で何度か主軸修理でテーパ研磨をされた可能性があるとのことでした。
主軸端面部とBT工具ツバの隙間が研磨前の段階でかなり少なく、テーパを(精度・アタリを求めて)あまり追い込んで研磨すると
主軸端面とBT工具が干渉する可能性・端面逃し研磨が必要になるお伝えしテーパ・セルフ研磨を実施いたしました。

研磨前のテーパ
研磨後のテーパ(テーパ内のオレンジ色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前振れ 200μ/300mm アタリ30%、研磨後振れ 15μ/300mm アタリ90~95%となり
テーパ口元にまだ取り切れない凹み・抉れキズがありましたが、主軸端面と工具ツバの隙間が(研磨前段階から)かなり少ないため
無理に精度を求めて調整研磨しない事をお客様が選択され、作業完了となりました。

匠製作所では、研磨前・研磨中も懸念がある場合はお客様にお伝え・説明させていただき
お客様が極力ご納得できるテーパ研磨・セルフ研磨作業をするよう努めております。