日立精機 VK45(BT50) 主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

加工中に工具が抜け落ち、主軸テーパに傷をつけ、また工具ホルダーがテーパに溶着してしまい

工具が取り付けられない状態になり、お急ぎでのセルフ研磨での主軸テーパ修正をご依頼されました。

研磨前後の状態やご要望

後々の加工スケジュールが詰まっている為、最短納期でのセルフ研磨をご希望されました。

研磨前のテーパは、テーパ奥(小径側)からテーパ中央、テーパ口元(大径側)の工具ホルダー溶着の飛び出た傷が見られました。

工具ホルダーの溶着を研磨で落とし、工具が取り付け加工できるようになる状態にしたい、

また振れ精度も極力良くしたいが、テーパ側の抉れたキズまで取り切らない程度までのセルフ研磨にしてほしいとのご要望でした。

研磨前のテーパ
研磨後のテーパ

研磨時の状況・結果

今回は主軸テーパ内の工具ホルダー溶着(飛び出た)キズを研磨した後に、経年によって変わってしまったテーパ角度を(通常の研磨)調整した流れでした。

振れは研磨後10μ/300mmと非常によくなりました。

研磨後、黒色の細長い横スジ(主軸テーパが工具ホルダーに抉られた凹みキズ)が、テーパ奥と中央に若干残っていますが

振れ精度にはあまり関係のないキズのため、無理に研磨することなくアタリ95%(工具密着度)にて作業完了いたしました。

また、クランプ力も(工具ホルダーの飛び出た溶着キズ0.35mmを研磨した状態)20.5kNからほぼ変わるはありませんでした。

工具が抜け落ちて主軸テーパを傷つけてしまった場合でも、お客様自身で擦ったりせずご依頼いただけると

匠製作所のセルフ研磨にてかなり綺麗にテーパを改善することができます。

突発の衝突や工具抜け落ちの際にも、主軸テーパをお客様で擦られる前に 匠製作所 ご一報ください。