東芝 門型マシニングセンタMPE2650 主軸テーパ研磨・セルフ研磨 緊急出張修理
ご依頼の際の状況
主軸テーパと工具テーパのアタリ(密着度)が悪く、重切削後に工具交換で工具が抜けなくなったとの事。
主軸テーパと工具との間に隙間ができた部分が、重切削の高負荷で高熱になり膨らんでしまったため
食いついてしまい工具が抜けにくくなってしまったのではないかと思われる。
機械は東芝MPE、門型ですが立主軸と横主軸が2つあり同時に回転する他社ではあまり見かけないタイプの面白い門型マシニングセンタです。
主軸テーパ研磨・セルフ研磨を実施したのは、この機会の立主軸でした。
ご依頼に対する対応
不具合発生時にメーカー対応をお願いしたところメーカーからテーパ研磨を提案されたとの事です。
但し、メーカーが実施するテーパ研磨には実施までに日数がかかり、
お客様としては加工スケジュールが詰まっていて、1日でも早い復旧を希望されておりました。
また加工スケジュールが詰まっているとの事で、不具合(工具の抜けなくなる状態)が改善する程度のアタリにして
極力クランプ力を落とさず、すぐ加工に戻れるようにしてほしいとのご要望でした。
研磨時の状況や研磨後の結果
研磨前の振れ精度はBTテストバーにて60μ/300mm程度でアタリ40%程度でしたが、
テーパ研磨後の振れ精度は、BTテストバーにて平均10μ/300mm、アタリ95%となりました。
今回の不具合とは関係のない以前の事故によるテーパの抉れたキズは
クランプ力との兼ね合いや、主軸テーパ側の焼入層の残り量(今後の研磨シロ)より、無理に研磨することなく作業完了といたしました。
お客様のご要望(最短日程修理)もあり、また弊社側の出張修理スケジュールにも空きがあったことより
当日16時お問い合わせ、17時お見積もり及びスケジュール調整、18時正式ご依頼、翌日 出張修理となりました。
弊社では修理日程なども極力お客様のご要望に沿えるよう努力しております。
お問い合わせの際にはご要望や懸念点なども隠さずお伝えください。
(懸念点などは先に教えてくだされば事前準備などもできて、結果早く修理ができる事も多いです。)