森精機 MV-65/50(BT50 セラミック主軸テーパ) 主軸スピンドルテーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

現在はあまり見かけないセラミック主軸テーパのマシニングセンタを使われており、
加工精度が出なくなってきたため修理方法を探されたが、セラミック主軸テーパを実施する業者は殆どなく
弊社に主軸テーパ・セルフ研磨をお問い合わせ・ご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

セラミックは非常に硬く、通常の砥石では研磨できないため
弊社で準備した特殊な砥石でもテーパ研磨できない・精度があまり改善しない可能性をお伝えした上でテーパ研磨を実施いたしました。
また研磨前テーパを確認したところ、テーパ片側が50%程度しかアタリがない状況でした。

研磨前のテーパ
研磨後のテーパ(テーパ内のオレンジ色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前振れ 60μ/300mm アタリ50~90%、研磨後振れ 10μ以下/300mm アタリ95%となり
当初の予想通りセラミック主軸は、通常のテーパ研磨の半分以下程度しか研磨できなかったため
振れに関係のない黒ずんだ凹み傷は残したまま作業完了となりました。


セラミック主軸は殆ど見かけなくなったためテーパ研磨を試すことがあまりありませんが
特殊砥石・砥石の使い方なども更に検討する必要があると思われます。

匠製作所では、これまでの経験から試行錯誤しながら特殊材質のテーパ研磨・セルフ研磨作業も実施しております。