牧野 a81(BBT50)主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

二面拘束BBT50のマシニングセンタ、主軸テーパにかなり打痕があり、工具と主軸テーパの密着度がかなり低いとの事でした。

また、それにより振れ精度が悪く加工不良が発生しつつあるので改善されたいとの事でした。

研磨時の状態やお客様の要望

同じマシニングを複数台持たれて加工をされているお客様で、1台マシニングを止めるにも生産調整が必要になる為、1日作業でも極力早くセルフ研磨を完了させてほしいとのご要望でした。

研磨前テーパ内に所々打痕が見られ、テーパ角度がかなり変わってしまい工具との密着度(アタリ)が奥20%程度のみと悪くなってしまっていました。

またBBTとしては端面部しか工具が当たらない状態になっていました。(写真にて、端面部に工具ツバが当たる部分のみ白くなり凹んでいます)

アタリを改善し振れ精度も10μ/300mm程度まで直されたいとのご要望でした。

研磨前のテーパ
端面研磨後(端面部の赤色は光明丹によるアタリ確認)
研磨後のテーパ(テーパ部の赤色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前の振れ60μ/300mm程度に対して、研磨後 BTにて10μ以下/300mm BBTにて5μ/300mmまで振れ精度が改善いたしました。

今回の主軸テーパは打痕がかなり多かったため、工具アンクランプ時のエアブローが弱い可能性(工場内同機種と比較)をお伝えいたしました。

また、適時工具マガジンポッドの掃除もテーパ打痕を減らせる可能性としてご提案させていただきました。

匠製作所では、お客様にセルフ研磨後長くマシニングセンタを使い続けていただけるよう、手入れや気になる事(今回ではアンクランプ時エアブローの弱さ)をお知らせしております。