端面の傷によって振れが発生した主軸端面再研磨・セルフ研磨 OKUMA mu-4000V-L(HSK63)

ご依頼の際の状況

HSK工具の振れが発生したため、原因を調査すると
主軸端面部に傷などがあり平面になっていない事で振れが発生しているとのことでした。
HSK主軸はテーパ部研磨が出来ないこと、端面部のみの研磨で精度が改善する範囲での条件をご理解の上ご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

端面部の状況を計測すると所々が凹みつつ5μ程度平面が出ていない状態でした。
テーパ部よりもコレットが飛び出ている(またコレットが取り外せない)ため、このままの状態で端面研磨となりました。

研磨前端面
研磨後端面

研磨結果など

研磨前振れは20μ/150mm、研磨後振れ2μ/150mmとなりました。
端面部の平面を1μ程度までだし、工具が端面部に均一に密着するように調整し、作業完了となりました。

HP内の一般知識にも記載しておりますが、HSK主軸はテーパ(と端面)研磨で修正できる構造になっていません。
状況・条件次第ではありますがHSK主軸の端面原因のみで振れが発生する場合のみ研磨を実施しております。