門型マシニングセンタM-VS17/13 主軸・セルフ研磨
ご依頼の際の状況
事前のメーカー検査にて振れ精度が規定値を超え、主軸テーパ研磨を依頼された。
4年前も主軸テーパを研磨させていただき、それ以降の加工によってテーパが広がり振れが発生し始めた。
ご依頼に対する対応
以前のセルフ研磨の段階でテーパ口元のキー周辺に取り切れない凹みキズがあり
それによって振れがある程度までしか改善しなかった状況と今回も似た状況になる可能性がある事をお伝えした上で作業をいたしました。
お客様の使用状況にもより(経年による)テーパの広がりは異なりますが
今後のセルフ研磨での取り代を残す事を考え、前回同程度の振れ精度まで戻し、最小限の研磨調整に収めるよう努力いたしました。
研磨時の状況や研磨後の結果
研磨後の振れ精度は、BTテストバーにて平均10μ/300mm
写真上には載せていませんが、前回からの凹み傷が(前回よりも研磨したことにより若干減りましたが)テーパ口元のキー下に残りました。
その傷もお客様へお伝えした上で次回以降の研磨シロを残し作業完了となりました。
弊社では過去にセルフ研磨を実施したことのあるマシニングセンタに対しても
累計の研磨量や今後の修理の可能性をお客様へお伝え・提案しながら作業を行っております。