限られたスペースでの主軸テーパ再研磨・セルフ研磨 日平トヤマ TMC-4V(BT40)

ご依頼の際の状況

加工中に工具衝突が発生しテーパに傷が出来てしてしまったとのことで
メーカー引取修理などの様々方法を検討れてましたが、工場の天井高さや通路・立地など含めてかなり手狭なため
最小スペースで主軸現地修理を行うテーパ研磨・セルフ研磨での改善をご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

テーパ奥に工具が抜け落ちた際にできた抉れ傷、テーパ口元には工具交換等で擦れた経年の凹みキズがある状態でした。
工場の立地など含めクランプ力(工具把握力)などの調整も難しい為、
最小限の研磨量である程度の振れに改善してほしいとのご要望でした。

研磨前のテーパ
研磨後のアタリ検査(テーパ部オレンジ色は光明丹)

研磨結果など

研磨前振れは計測不能、研磨後振れ20μ/200mm アタリ95%となりました。
テーパ奥の抉れ傷を取り検査した状況(衝突などがなかった頃とほぼ同じ状態)でクランプ力(工具把握力)がかなり少なく
振れ精度を求めてテーパ研磨の更に微調整をすると、クランプ力がほぼなくなってしまう懸念をお伝えした上で
加工に困らない振れ精度とご納得され作業完了となりました。

匠製作所では、お客様の工場内・機械の状況に応じた最小限の作業スペースでの主軸テーパ・セルフ研磨しております。