BBT工具が端面に強くアタリすぎて振れているDMG森 DMU50(BBT40)

ご依頼の際の状況

振れが発生しメーカーに調査をお願いされたところ、主軸テーパと端面に問題があることがわかり
メーカーから主軸の交換を提案されたが費用面から合わず、主軸テーパ・セルフ研磨をご希望・ご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

作業前にテーパと端面状況を確認したところ、テーパ内にほぼアタリがなく
端面部分(の工具ツバが当たる部分のみ)が0.1~0.2mm程度凹むほど端面のみ強くアタっている状況でした。
端面部分の焼入層が場所によってはかなり少なくなってしまうことを懸念として詳しく説明した上での作業となりました。

研磨前のテーパ
端面研磨後のBBT検査(端面部を光明丹によりアタリ確認)
研磨後のBT検査(テーパ部オレンジ色は光明丹)

研磨結果など

研磨前の振れ100μ/200mm程度に対して、研磨後 BTにて5μ以下/200mm BBTにて7μ以下/200mmとなりました。

端面部の焼入層がかなり少ないと思われるため、最小限の研磨にて作業完了となりました。
また、お客様は今後もBBT工具のみ使用されるとのことでしたので、主軸テーパ・端面部の手入れや注意点・痛み具合確認方法をお伝えいたしました。

匠製作所では、現状の説明や懸念点などをお伝えし相談の上、お客様の要望に極力添えるように作業を行っております。