BBT50テーパカートリッジ 主軸テーパ 引取研磨

ご依頼の際の状況

クラキ製MC主軸テーパ部分のみ交換できるカートリッジタイプの引取修理です。

テーパや端面部分が痛み精度が出なくなった際に新品のテーパカートリッジと交換し、

使用済みカートリッジ(取り外したもの)の再研磨を依頼されております。

研磨前後の状態やご要望

このテーパカートリッジをお預かりし、計測したところテーパ部分のアタリや端面部分の平面度も悪くなっておりました。

また、(写真には載せていない)主軸本体に取り付ける裏面も傷や歪みになっておりました。

その取付面も研磨し平面度を出さなければ、実際に取り付けた際に問題が出る可能性があることをお客様へお伝えし

テーパ面・BBT用端面・取付面(裏面)の3カ所の研磨をご提案させていただきました。

研磨前のテーパ

研磨後のテーパ

研磨時の状況・結果

研磨後MCに取り付けられる状況ではないため、このテーパカートリッジ単体での精度となりますが

クランプしない状態でのテーパアタリやBBT端面位置などを計測し規格内仕上げています。

また取付面に(研磨前)傷や歪みがあったことから、取付側(MC主軸側)にも傷や歪みがある可能性をお伝えしております。

通常の主軸丸々より格段に安い値段ですが、テーパカートリッジもいいお値段がするものです。

使い切りで捨てることも(精度面や安全面含め)良い事かと思いますが、

このような引取再研磨で(新品よりかなりお安い価格で)、精度を改善することが可能です。

再研磨するとテーパや端面の焼入層が減りますが、一度の再研磨でなくなるほどではありません。

コスト削減という点からもこのタイプのテーパカートリッジ再研磨も提案させていただいております。

弊社では、出張研磨をメインとしておりますが、引取研磨も協力会社とタイアップして実施しております。

その際も研磨前の状態を確認し、お客様へ研磨のご提案や懸念(取付側の傷など)も隠さずお伝えしております。