Mazak AJV 60/120(BT50) 主軸スピンドルテーパ研磨・セルフ研磨
ご依頼の際の状況
主軸と工具テーパのアタリ(密着度)が悪くなり加工精度がでなくなってしまった為
主軸テーパ研磨・セルフ研磨をご依頼されました。
また、過去に別業者でセルフ研磨を実施されたがテーパ研磨量などのデータが一切ないとのことでした。
研磨時の状態やお客様の要望
研磨前テーパは全体が酷く錆びておりアタリ(工具密着度)がありませんでした。
またテーパ口元(大径側)が大きく楕円に広がってしまい振れが非常に大きい状態でした。
過去のテーパ研磨量が不明なため、テーパにどれだけの研磨シロが残っているかわからない旨もお伝えして作業を行うこととなりました。
(テーパ寸法的には過去にかなりの研磨をされていると思われる状況でした)
研磨結果など
研磨前振れ 100μ/300mm アタリ20%程度、研磨後振れ 20μ/300mm アタリ85~90%
研磨後のテーパアタリが若干悪く、まだ微調整することによって振れ精度を改善できる可能性がありましたが
過去のテーパ研磨量が不明なため、ある程度のテーパ研磨(同時に加工に問題ない程度の振れ精度)にして研磨シロを残すこととなりました。
匠製作所では、主軸のセルフ研磨を実施した際は研磨量などをデータで残しお客様に納得いただける作業を実施しております。