Mazak VARIAXIS 630-5X(BT40) 主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

中古で購入されたマシニングセンタを設置後テスト加工を試みた際に振れ精度が非常に悪いことがわかり、
原因を調査したところ主軸テーパの要因が大きいと思われたため
主軸テーパ・セルフ研磨での改善を依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

主軸テーパ奥のみアタリ(密着)があり、テーパ全体がかなり広がっている状態でした。
また振れ精度がかなり悪く、テーパ内の傷を全て取りきることができない(振れ精度がある程度までしか改善しない)可能性や
精度を求めて研磨量が増えると工具把握力(クランプ力)がかなり低下する懸念をお伝えし作業を行いました。

研磨中テーパ
研磨後テーパ

研磨結果など

研磨前BT振れ 170μ/300mm アタリ20%程度、 研磨後BT振れ 25μ/300mm アタリ80%(研磨可能部にて95%)となりました。
以前の所有者様の使い方がわかりませんが、かなりテーパが楕円になっており
これ以上精度を求めてテーパ研磨を行うと、クランプ(工具把握)力がほぼなくなってしまう状況となったため

一般的なBT40マシニングセンタのクランプ力として加工ができる範囲での作業終了となりました。

匠製作所では、現在の状況や更にテーパ研磨を行った際の予想もお伝え・相談した上で、研磨作業を行っています。