OKK MCV820(BT50) 工具が抜け落ち傷ついた主軸のスピンドルテーパ・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

加工中に工具が抜け落ち、主軸テーパに傷ができてしまい加工ができなくなってしまったとのことでした。
加工スケジュールが詰まっておりメーカー修理では間に合わない為、緊急の主軸テーパ・セルフ研磨をご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

テーパ奥と口元に工具ホルダーの溶着傷がみられました。
工具が抜け落ちた原因が、テーパアタリ(工具密着度)40%以下と少なくなった為と思われ、また加工中に工具が抜け落ちないように改善されたいとのご要望でした。

研磨前のテーパ(テーパ内にホルダー溶着傷)
研磨後のテーパ(テーパ内のオレンジ色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前の振れは溶着傷により計測不明・アタリ40%程度に対して、研磨後10μ以下/300mm・アタリ95%まで改善いたしました。
研磨後のテーパ口元と奥に工具が抜け落ちた時にできた抉れ傷がのこりましたが、
テーパ全体にアタリ(工具密着度)があるため振れには影響ない事をお伝えし作業完了となりました。


匠製作所では加工精度が出ない・工具が抜け落ちた等テーパで発生した原因をお客様へお伝えし、相談の上で原因を取り除くようなスピンドルテーパ研磨を実施しております。