OKUMA MILLAC 561V (BBT40)テーパのセルフ研磨

ご依頼の際の状況

主軸の振れが社内規定値を超えると定期メンテナンスされるお客様にて

加工中に工具と加工物がZ方向で衝突してしまい、それにより振れが発生してしまったとの事でした。

BBT主軸ですがBT工具のみを使われており、ご依頼もテーパのみの研磨でした。

研磨時の状態やご要望

精度物の加工をされている為、(マシニングXYZの動きなども定期的に調整されており)テーパでの問題を改善し

限界まで振れ精度を狙ってほしいとのご要望でした。

研磨前テーパを確認すると、衝突による影響なのかテーパ奥側(小径)が若干傷などあり振れが発生している状態でした。

研磨前のテーパ
研磨後のテーパ(テーパ内のオレンジ色は光明丹によるアタリ確認)

研磨後の状況・結果

研磨前後のアタリ(工具密着度)や振れ精度は、研磨前90%・40μ/300mm → 研磨後95%・5μ/300mmとなりました。

研磨後お客様にアタリと振れを確認していただき、振れ精度はこれ以上狙えないことをお伝えし作業完了となりました。

以前より定期メンテナンスでの主軸テーパ研磨・セルフ研磨を実施させていただいており、BT/BBTの違いや注意点をお伝えしていました。

その為、今回もBBT主軸ですが(BT工具のみを使い)BT用のマシニングセンタとして使用されるためテーパ研磨のみでした。

弊社の一般知識カテゴリーに「BTとBBTの違い」など簡単な情報を公開しております。

BBTマシニングセンタをお持ちの方や、BT/BBT主軸の種類の見分け方など気になる場合は一般知識カテゴリーを参照ください。

匠製作所では、普段ではあまり気づかない情報や懸念点などもお伝えした上で、テーパ研磨・セルフ研磨を実施するよう努力しております。