OKUMA MILLAC1052V(BBT50)主軸テーパ研磨・セルフ研磨

ご依頼の際の状況

振れが非常に大きく加工精度が全くでない為、主軸テーパ・セルフ研磨での改善をご依頼されました。

研磨時の状態やお客様の要望

テーパ内には過去の衝突による傷、錆や擦り傷が酷く、アタリ(工具密着度)がほぼない状態でした。
重切削をされるため極力クランプ力を残し振れをJIS規格程度に改善されたい、またBBT主軸だがBT工具しか使用されない為テーパのみの研磨とのご要望でした。

研磨前のテーパ(テーパ全体に錆びや擦り傷)
研磨後のテーパ(テーパ内のオレンジ色は光明丹によるアタリ確認)

研磨結果など

研磨前の振れ200μ/300mm程度に対して、研磨後20μ/300mmまで振れ精度が改善いたしました。
研磨後の主軸テーパは研磨部分にオレンジ色(光明丹)がつき、アタリ(工具密着度)も85%と改善いたしました。

テーパ口元にまだ凹み傷があり、もう少し調整し研磨すれば振れがまだ改善する可能性がある事をお伝えしたところ
研磨前後のクランプ力が変わっていない現状での振れ精度に満足され作業完了となりました。

匠製作所では、メリットとデメリットをお伝えした上で、極力ご要望に沿えるよう研磨調整を行っております。